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無痛分娩当院の無痛分娩は麻酔科専門医が担当いたします


無痛分娩とは

麻酔について

諸外国、特にアメリカの医師とお話しする際、「なぜ日本ではここまで無痛分娩が一般的でないのか」と質問される事があります。医療先進国でありながら、アメリカでは約80%が無痛分娩で出産しているのに対し、日本での無痛分娩施行率は未だ5%程度しかないためです。 無痛分娩という方法は、硬膜外麻酔を使用し、陣痛・分娩時における強い痛みを緩和しながら出産する方法です。「麻酔」と言っても完全に痛みをとったり、眠ってしまうわけではなく、痛みを和らげながら、意識は普段通りの状態です。医師や助産師と呼吸を合わせて、コミュニケーションを取りながら分娩を進めていきます。
硬膜外麻酔の方法は、脊椎より背側の硬膜外腔というところに直径2㎜程度の細さの柔らかいチューブを挿入し、そこから麻酔薬を注入する方法です。この埋め込む作業は、局所麻酔薬を使いながら行い、痛みはほとんどなくおよそ5-15分程度で終わります。

メリット

  • ● 分娩中の痛みやストレスが軽減される。
  • ● 体力の消耗が少ないので、産後すぐに赤ちゃんの世話ができ
    翌日の筋肉痛がない。

何より、「鼻からスイカが出る痛み」に代表される痛みの恐怖心がなく、分娩に対して前向きに考えられる事が大きいでしょう。

デメリット

  • ● 麻酔で張りを感じにくくなるため分娩の際の「いきみ」ができないことがある。

もうすぐ赤ちゃんがでてくる際の最後のいきみが弱くなるため、吸引分娩や鉗子分娩になる割合が高くなるといわれています。その一方で、大規模な研究データでは無痛分娩による帝王切開率は増えないといわれています。

昨今、雑誌やニュースで母体に危険が及ぶような無痛分娩中の医療事故が取りざたされておりますが、硬膜外麻酔による合併症、副作用を理解した麻酔科医のサポート下であれば、そのような事故の発生頻度は減らせると考えております。
少しでもご不安な点、質問などあれば無痛分娩教室にご参加ください。

無痛分娩施設情報


スケジュールと料金

スケジュール

スケジュール

38週後半から39週はじめくらいを目安に、産科医と相談して予め分娩誘発日を決定し、前日に入院していただきます。入院日に前処置を行い、当日朝に硬膜外カテーテルを留置・挿入し麻酔の準備をし、麻酔を少量始めながら点滴で陣痛促進剤を開始していきます。分娩の進み具合を確かめながら、みなさまが痛みを感じないように麻酔をコントロールしていきます。

無痛分娩説明会

無痛分娩についてより専門的に理解、合意していただくために、当院では無痛分娩を希望される方、に無痛分娩説明会への参加をお願いしています。説明会は予約制となっております。ご希望の方は診察時にスタッフへお声かけください。
無痛分娩を検討中の方もご参加いただけます。

料金・時間外について

無痛分娩費用は通常の分娩費用+10万円となります。
原則として分娩誘発日以外での無痛分娩は対応できませんが分娩誘発予定より前に陣痛が来てしまった場合、時間帯、日程によって可能な場合もあります。
キャンセル料はありません。


分娩実績

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
総分娩件数 479件 482件 483件 422件 382件
無痛分娩件数 15件 34件 49件 66件 81件
帝王切開分娩件数 7件 77件 69件 63件 55件
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